たくさんのフラワーを学ぶ方たちから
私のキャリアに興味を持ってお問い合わせをくださいます。
もし私の経験が皆さんの"夢"の参考になれば...と
振り返って綴ってみました。
学生時代、私は旅が大好きでした。
"旅行"というより"旅"。
行きと帰りの飛行機だけ予約してあとは無計画。
泊まるホテルもその町での滞在日数もすべて現地での気分次第。
そんな適当な旅なので、ハプニングは続出でした。
カナダの田舎町を訪れて、
道に迷って途方に暮れていたときのこと。
地元のおじいさんが声をかけてくれました。
自信をなくして不安げな私を、
おじいさんは道案内しながら、途中の公園に立ち寄ってくれました。
そこは公園というより花畑。
あたり一面、輝く黄色の世界。
すごい!きれい!
花達は落ち込んだ私を力づけてくれました。
田舎の強いなまりでわかりづらい英語を話すおじいさんは
言葉のかわりに花達で元気をくれたのでした。
それが"花"との出逢いでした。
社会人になり ―
大学を卒業した私は企業に就職しましたが、配属は広報。
雑誌・新聞などのプレスの方を相手にパーティを開いたりする中で
花の手配なども仕事のひとつでした。
私は花と再会し、
時間を作っては花の勉強をするようになりました。
会社近くのお花屋さんで開いていた花教室で
"フラワーアレンジメント"というものを知りました。
ますます花魅了され、
本格的にヨーロピアンフラワーを勉強しました。
Dris Janssen、Rogier van male、Annaなどに師事しながら
ヨーロッパの人たちの花あしらいと
アレンジに対する考え方、歴史などを学びました。
また、フランスやイタリアなどヨーロッパの各国を訪れては
現地のフラワーショップを訪れたり、たくさんの花デザインに触れました。
そのころは花は趣味として楽しむ程度でしたが
花で仕事がしたいという強い思いを断ち切れず、
大手の花店でデザイナーとして仕事につきました。
しかし、花を商品としか捕らえることができず、
営利を追求することに重点をおく仕事に何か満足できない葛藤に悩み、
大好きな花を自分自身の本来の理想と思える形で追い求めたいという気持ちから
独立を決めました。
とはいえ、資金的にもいきなり店舗展開は難しい。
そこで出会ったのがインターネットという表現の場でした。
新しい場で再び、花に携わることができました。
よく、「"早く"花の仕事がしたい。どんな学校に行けば"早く"フローリストになれますか?」と
聞かれますが、
もしその夢が本当に大切なら、"早く"ということを忘れましょう。
夢をかなえようとすると誰でも必ず、ぶつかる壁があります。
"早く"という気持ちが常にあると
その壁にゆっくり向きあうことが難しくなり、
挫折してしまいます。
お仕事やご結婚されてるなど
いろいろな事情があると思いますので、
自分の環境の中でできる範囲で少しずつ勉強をしていって
できれば10年後をイメージしながらくらいの長い目で
夢を育てていくことが大切だと思います。
・・・つたない文章にお付き合いくださり、ありがとうほざいました。
おひとりでも、何かのお役に立っていれば、本当に嬉しく思います。
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